教授にきいた・・・ コスメの科学

化粧品の商品開発を十数年、現在は大学で『化粧品学』の講義なんかを担当してます。化粧品の研究者がどんなことを考えながら化粧品を作っているのか、お伝えできれば嬉しいです。 著書:『教授にきいた・・・ コスメの科学』『化粧品・医薬部外品・医薬品のための界面化学』(フレグランスジャーナル社)

教授にきいた・・・ コスメの科学 イメージ画像

2020年05月

 皮膚になるべく刺激を与えずに、洗いたい・・・。洗顔料とかボディーソープの開発の現場は、この30年ほど、ず~っとこの課題に取り組んできたのでした。いわゆる石けん(脂肪酸塩)は、アルカリ性なので、そのままで皮膚を洗うと皮膚の中の細胞間脂質という大切な油脂が溶け出し

アミノ酸!これも石けんに負けず劣らずイメージの良い物質といえるだろう。なにしろ、われわれの身体を形作り、生命を支えるたんぱく質の原料であり、サプリメントやスポーツドリンクの主役でもあるのだ。   実は、石けんの弱点を解決した救世主はアミノ酸だった。石けん

ここまで、「石けん最高!」という話が続いてきました。泡立ちもよくて、悪い菌も抑えてくれて、しかも安くて、イメージも良い…。なんだ、洗浄料は全部石けんで作っちゃえばいいじゃん!っていう気分になるかもしれませんが、実はそうもいかない…。そう、石けんにも弱点が

牛脂やヤシ油を分解して作られる石けんは、何千年も前から洗浄剤として使われていたらしい。ほんのひとかけらで汚れをきれいに落とし、水に溶けない油を乳化したり溶かし込んだりする石けんは、当時、衝撃的な先端材料だったのだろう。    実は、石けんは今でも化粧品を

世界有数の日用品メーカー、ユニリーバの長年にわたる調査によると、石けんで手を洗うことで、子供の下痢の発生率が劇的に下がるという。たかが下痢というなかれ、世界では下痢や肺炎によって何百万人もの子供たちが亡くなっているのだ!   十数年前、ボディーソープやハ

↑このページのトップヘ