角層の細胞間脂質の中でも、「セラミド」という油が重要だということは、なんと、食器用洗剤の研究をするうちに、発見されたのでした。

 

そのころ、主婦の手荒れが問題となっていて、その原因をさぐる研究が盛んに行われていました。多くの研究者たちは、当時の皮膚科学の常識に従って、洗剤によって皮脂膜や天然保湿因子が溶け出してしまうことが手荒れの理由ではないかと考えていたのですが、系統的に研究を進めるうちに、どうもそんな常識では説明できない現象がいくつも見つかって、ついには、天然保湿因子ではなく、肌には有機溶剤に溶ける「何か」があって、保湿に深くかかわっているらしいことをつきとめたのでした。

 

さらに、何年間もして「セラミド」という、角層にほんの少しだけ含まれている、かなり個性的な油が肌の保湿因子であることを確認し、またまたその後、セラミドとアトピー性皮膚炎の関係が明らかになったりして・・・。

 

この話を聞くたびに、研究って、どう進んで、何につながるかなんて、わからないものだなあ、思うのでした。


細胞間脂質の働きを補う研究



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