セラミドに着目したスキンケアが広がって、私などは、ケアの基本は天然保湿因子+セラミドで決まり!と思い込んでいました。ところが、またまた新しい保湿のテクノロジーが現れたのです!

 

角層には「フィラグリン」というタンパク質があって、これから天然保湿因子が作られることが1980年代には示唆されてたのですが、その後、フィラグリンがなくなると角層細胞がはがれやすくなって、皮膚のバリア機能が低くなり、ときにはアトピー性皮膚炎にもつながることが明らかになりました。現在では、2030%のアトピー性皮膚炎の患者にフィラグリン遺伝子の異常があると考えられているだけでなく、表皮に存在するケラチノサイトのアポトーシス(プルグラムされた細胞死)にも関与するといわれているのです。

 

そんなことで、現在ではフィラグリンに着目したスキンケアが提案されて、さまざまな化粧品に展開されています。例えば、資生堂は天然保湿因子を産生するブレオマイシン水解酵素を配合したシリーズを展開していますし、ピジョンはマンダリンオレンジ果皮エキスを配合した化粧品がフィラグリン遺伝子の発現を促進することを報告しています。

 

 私が化粧品の世界に入った頃は、保湿に効くのは水(天然保湿因子)か油(セラミド)か、で論争が繰り広げられていましたが、いつしか、両方をケアすることが大切、ということになり、それがいつの間にかフィラグリン・・・。スキンケアの世界、面白いけどついていくのが大変です・・・。

バリア機能と皮膚免疫



スキンケアランキング