今年の春は、化粧品関連の古典的論文をみんなで読んでいる。学生のみんなは朝から大変かもしれないけれど、僕にとってはなかなか大切なひと時だったりするのでした。そんななかから、保湿関連の名著をいくつか紹介。

 

まず、皮膚科学の神様、Eilias先生のお仕事を・・・。先生はカリフォルニア大学サンフランシスコ校で、最先端の研究をガンガン発表し続けてきたスーパースターなのですが、1980年代の初めに角層がレンガのように固い角層細胞を柔らかい細胞間脂質がつないだ「レンガ・モルタル構造」でモデル化できること、さらにこのモルタル部分にあたる細胞間脂質がバリア機能を発現するうえできわめて重要であることを提案しました。

 

それまで、角層はいわば死んだ細胞の集まりで、細胞間脂質はそのなかに含まれる役割もよくわからない微量の油脂にすぎなかったわけですが、この提案がきっかけとなって一気に脚光を浴びるようになりました。

 

世界中の化粧品メーカーからたくさんの研究者がサンフランシスコに留学しており、すべてのスキンケアのテクノロジーが何らかの形で彼のモデルの影響を受けてきたと言っても過言ではありません。

 

皮膚の構造や機能を解析する方法もまだ確立されていなかった時代に、ぱっと見、ただのうす~い皮に過ぎない角層の重要性を見抜き、モデルを構築し、検証・応用するなんて・・・。う~ん、やっぱりすごいです!

 
Epidermal Lipids, Barrier Function, and Desquamation



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