保湿コスメといえば「しっとり」!ということで、われわれの論文を紹介させてください。

 

「しっとり」って、ちょっと不思議な感覚で、辞書によると「適度に水分を含み、うるおいのあるさま」ということなのに、皮とか布とか、水を一滴も含んでいなくてもそんな感触になることもあるし、英語をはじめとする外国語でぴったりした言葉がなくて、海外のひとに説明するのが一苦労だったりする・・・。

 

そんなこんなで、「しっとり」という感覚を徹底的に解析することにしたのでした。

 

私たちは化粧品用のパウダーをはじめ12種類のモノに触れた時の触感を調べ、また、「しっとり」という言葉の響きについても調べました。また、指がものに触れた時の動きを再現できる「バイオミメティック触感センシングシステム」で皮膚に加わる刺激をモデリングして、「湿り感」と「なめらか感」が組み合わさると「しっとり感」を感じること、また、これらの感覚はモノに触れた瞬間の摩擦力が大きく、そこから指を動かすと摩擦抵抗が一気に低下した時に強く感じることを見出しました。

 

つまり、「しっとり感」の本質は水分量とかではなくて、皮膚に加わる力学的刺激、ようは「摩擦」!そう、真実は、時として直観とは異なるのです。

 

「しっとり」について考え続けて丸4年、ようやくこの結論に達しました。現在、ケアをした皮膚とか毛髪のしっとり感の正体を捕まえるべく、奮闘中・・・。なんか、時間がいくらあっても足りないなあ!


Physical origin of a complicated tactile sensation: ‘shittori feel'




スキンケアランキング